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福岡県西方沖地震で被災し、福岡市中央区の九電記念体育館で避難生活を送る玄界島(同市西区)の島民の一部が27日午前、福岡市所有の渡船に乗り、海上から島の様子を視察した。 希望した57人は博多埠頭(ふとう)から約30分で島へ。小雨の降る中、船の2階デッキから身を乗り出して、変わり果てた玄界島を見つめた。 「家が前よりも傾いている」「あそこのがけが崩れている」と興奮した様子だったが、途中から険しい表情で無言に。借りた双眼鏡で島の様子を眺めていた漁師の上田作正さん(50)は「写真で見るよりも実際はひどい」。 寺田博名さん(53)は視察が終わって引き揚げる船から、小さくなる島に向かって手を合わせた。昨年、夫の藤十郎さんを病気で亡くした。地震で島から避難する際、夫婦2人で写った写真をなんとか持ち出した。「なるべく早く戻ってくるからね」と涙をこらえた。 (共同通信) - 3月27日12時29分更新
志賀島は道路が土砂でふさがれて、通行が困難。 能古島も民家に石が落ちて、倒壊の模様。
余震はおさまりつつあるも、まだまだ、地震の爪痕が残る福岡はショックを受けたままである。 |
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