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ポピュラー歌手、シャーデー誕生(1959)
2004年01月16日(金) crowd.gif
  8年ぶりの新譜で健在を示した歌姫

 才色兼備の女性ボーカリストの中でも、シャーデー・アドゥほど洗練された大人のセクシーさを漂わせる存在はいないでしょう。ナイジェリア人の父とイギリス人の母との間に生まれたエキゾティックな美貌と、官能的なハスキー・ボイスは、男性だけでなく女性をもその虜にしています。

 ロンドンのアート・カレッジでファッション・デザインを学び、その後デザイナーとしてニューヨークのファッションショーにも出展するなど、若いころから音楽に限らず高いセンスを発揮してきたシャーデー。ロンドンのジャズ・ファンク・バンドのバック・ボーカルに誘われますが、その存在感が高く評価され、80年代初めにバンドのメンバーたちと“シャーデー”を結成します。彼女らの生み出す、ジャズやR&B、ソウルのテイストを取り入れたクールでお洒落なポップスは地元イギリスと日本で人気に火がつき、85年にアメリカ・デビュー。シングル「スムース・オペレーター」が大ヒットし、あっという間に世界的な人気アーティストに登り詰めたのです。

 その後も「スゥイーティスト・タブー」や「パラダイス」といったヒット曲はもちろん、アルバムも現在まで全世界で3500万枚を売り上げている“シャーデー”。彼女らが決して多作ではなく、2000年11月にリリースされた『ラバーズ・ロック』が何と8年ぶり・わずか5枚目のオリジナル・アルバムであることを考えると、これはすごい数字です。他のミュージシャンからも高く評価されていて、サックス奏者のケニーGが「SADE」という曲を作っていますし、日本ではZARDの坂井泉水が18歳のとき、友達のつきあいでシャーデーのライブを見に行って衝撃を受け、歌手を目指し始めたそうです。音楽同様、その人となりも神秘のベールに包まれているシャーデーですが、レコーディングの最中に恋人を追ってスペインに行ってしまったり、スピード狂でパトカーをぶっちぎったりといった武勇伝も伝えられています。やはり綺麗なバラにはトゲがあるといったところでしょうか?
 



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