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■ 伊勢海老 -------------------------------------------------------------- 「伊勢海老」はその名のとおり三重県伊勢志摩地方を 代表するグルメの王様です。県内では毎年多くの水揚げがあり、 伊勢えびは「三重県のさかな」にも指定されています。 その美味しさは云うまでもありませんが、長いヒゲと曲がった腰を 持つ姿は長寿のシンボルにも例えられ、たいへん縁起の良い食べ物 としても知られています。 また「いせ」の名が付いた由来には「威勢(いせい)がいい海老」 が縮まって「いせ海老」と呼ばれるようになったという説もあります。
■ 浜島町と伊勢海老 --------------------------------------------------------------- 伊勢志摩国立公園内にある浜島町は、黒潮おどる熊野灘と波静かな 英虞湾をいだき、古くから海の恵みを受けて繁栄してきました。 この町で暮らす人々にとって海は大切な資源であり、 生活に欠かせないものとなっています。 また町内にある三重県水産技術センターでは伊勢海老の研究が盛んに 行われており、同センターは昭和63年に世界で初めて伊勢海老の人工 孵化飼育に成功しています。 浜島町は海への感謝の気持ち、海を護ろうという気持ちを魚介類の王者 ともいえる伊勢海老に託し、「伊勢えびの町」を宣言しています。
■ 伊勢えび祭の誕生 ---------------------------------------------------------------- 伊勢海老に感謝するとともに、その年の大漁を願う。 伊勢えび祭は昭和36年6月に発足しました。 以来、町民の熱意と努力によって毎回様々な趣向が凝らされ、 回を重ねるごとに発展してきました。 現在では三重県を代表する祭となっており、 毎年多くの観光客が訪れています。 伊勢えび祭が開催される6月は、伊勢海老の禁漁期(※)にあたります。 この時期に祭を行う背景には「伊勢海老を護り 殖やし 育もう」という 人々の思いが込められています。 ※伊勢海老漁の解禁は毎年10月1日から。 この日に網掛けされた初物を伊勢神宮に献納します。 |
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