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ヅラキャラずらり! 連ドラの人気者
2003年11月06日(木) crowd.gif
  現在放送中の連続ドラマで、カツラをかぶった
“ヅラキャラ”が人気となっている。
竹中直人(47)西田敏行(56)生瀬勝久(43)の3人が、
各出演ドラマで個性的な登場人物を演じている。

 カツラ着用をめぐる悲喜こもごもが物語のポイントにも
なっており、脇役でもインパクト抜群だ。
制作側は「カツラをタブー視していた世の中の環境も
変わってきた」と話している。
 
 個性的なカツラキャラが話題になっているのは、
日本テレビ「ライオン先生」(月曜午後10時)の竹中直人、
フジテレビ「白い巨塔」(木曜午後10時)の西田敏行、
テレビ朝日「トリック」(木曜午後9時)の生瀬勝久の3人。
 
 シリーズ3作目に突入した「トリック」の生瀬は、
いかにも不自然なカツラを隠し続けている矢部刑事を演じて
いる。脇役でありながらテレビ雑誌で「矢部カツラプレゼント」
まで企画される人気キャラだ。同局では「貧乳、巨根など
それぞれの登場人物が抱えているコンプレックスの1つ。
 
 コミカルな物語に欠かせないキャラクターとして人気が高い。
シリーズ3作目ですが『けしからん』という視聴者からの
ご指摘はありません」と話す。
 
 竹中直人は、カツラをかぶっている古文教師を演じている。
竹中は「非常に哀れな感じがして、かわいかったりする。
そこがいいなと思い、一発で役にひかれました」。
堀口良則プロデューサーは「ストレスで頭をかきむしりたく
なる時代。髪をかくよりパカッと外れる方が、中年男の悩みや
葛藤(かっとう)が目に見えて表現できる部分がある」。
 
また堀口プロデューサーは、今期の連続ドラマにカツラの
人物がそろったことについて「CMでもカツラが一般的になり、
薄くてもカッコいいハリウッド俳優も多い。
最近はタブーではなく、1つのキャラクターという流れに
なっているのでは」と語る。
 
一方「白い巨塔」の西田敏行は、唐沢寿明演じる
医師・財前五郎をバックアップする強欲な
義父・又一役。実はこのカツラは西田が発案した。
フジテレビでは「『欲におぼれた人間は欠けたものを
埋めたがる』と又一の心理を表すものとして西田さんが
考えました」という。かなり不自然なカツラだが、
絶妙な存在感を演出している。
 
最新の視聴率は「白い巨塔」21・5%、
「トリック」13・9%とともに好調。
「ライオン先生」は5・7%と苦戦中だが、
竹中のカツラ演技で巻き返しを期す。(日刊スポーツ)
 



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