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場内に「マツイ」コール 日本人初の快挙に観客興奮
2003年10月20日(月) sun-or-crowd.gif
  ヒーローはベンチの最前列に出て鳴りやまない拍手に応えた。
米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜選手が19日、
ニューヨークのヤンキースタジアムで行われたマーリンズとの
ワールドシリーズ第2戦で本塁打を放った。
ワールドシリーズでは日本人選手初の本塁打となった。
 1回2死一、三塁、カウント0−3から中越えに打った。
打球は中堅の約124メートルのフェンスを越えて自軍ブルペンの
前にライナーで入った。試合開始時の気温は約8・8度。コートの
暗色で埋め尽くされたスタンドが歓声とともに揺れた。

 熱狂的ファンが集まる右翼席では、日本語のボードを掲げた日本人に
米国人ファンが抱きつき跳びはねる。立ち上がったファンは
「マツイ」コールを繰り返して座らない。

次打者のポサダが打席を外すと、松井がベンチの最前列に出て
ヘルメットを取り、その手を振った。
 3回、松井が打席に向かうとき、いつものビートルズの曲は
かからなかった。
中堅の大型ビジョンに巨大な岩石を投げるゴジラの映像が
映し出され、バックには鳴き声が。
満員の観客がまた立ち上がった。
 
18日に初戦を落としたヤンキースはこの日、6−1で快勝。
だが、試合後の松井は大げさに喜ぶことはなかった。
まだ先がある。「(マーリンズの本拠地の)フロリダで
いい試合をして、勝利を重ねていきたい」。
その表情には本拠地での連敗を免れ、
1勝1敗のタイにした安ど感が漂っていた。(ニューヨーク共同)  
 



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