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お正月の童謡
2005年01月02日(日) rain-or-crowd.gif
 
 お正月によく歌われる『一月一日』と『お正月』。「年の始めのためしとて〜」と始まる『一月一日』は、出雲大社の宮司や東京府知事、司法大臣などを歴任した千家尊福(せんげ たかとみ)により作詞され、1893(明治26)年、文部省より「小学校祝日大祭日歌詞並楽譜」の1曲として発表されました。作詞者が元宮司だったせいか、この歌詞はちょっと祝詞風になっています。

 「もういくつねるとお正月〜」と始まる滝廉太郎作曲の『お正月』は、1901(明治34)年、幼稚園唱歌として発表された20曲のうちのひとつです。当時、お正月を前にした年末は、今のようにクリスマスを祝う習慣は広まっておらず、1年間のお礼のご挨拶を始め、お正月の晴れ着を縫ったり、障子の張り替えや家の内外の大掃除など、1年の締めくくりの時期。子供たちも家事のお手伝いをしながらお正月は何をして遊ぼうか、など話し合っていました。この歌はそんな風景を歌っています。
 



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