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長男と母親を救出…母・長女の生存兆候なし
2004年10月27日(水) crowd.gif
  新潟県中越地震で行方不明になっていた同県小出町中原の主婦皆川貴子(たかこ)さん(39)、長女の真優(まゆ)ちゃん(3)、長男の優太(ゆうた)ちゃん(2)の母子3人の救出活動を続けていた東京消防庁は、27日午後2時半過ぎ、長岡市妙見(みょうけん)町の県道下の土砂に埋まっていたワゴン車の中から4日ぶりに優太ちゃんを救出した。

 貴子さんは午後4時35分過ぎ、車から運び出され、ヘリで長岡市に搬送された。

 総務省消防庁は、自衛隊医官による確認として、「バイタルサイン(心拍や呼吸など生存を示す兆候)はないもよう」と発表した。

 レスキュー隊は、残る真優ちゃんの救出を急いでいる。新潟県消防課によると、真優ちゃんは車内で足が見えるものの、生体反応はないという。

 この日の捜索は午後1時から始まった。人命探査装置「シリウス」を使って調べたところ、車内で心音が確認されたという。

 レスキュー隊員に救出された優太ちゃんは、ズボンをはいておらず、隊員が脱いだ防寒着でくるまれた。ぐったりしていたが、首はしっかり据わり、隊員に腕を回してしがみついた。崩れ落ちた岩の間を隊員数人の手でリレーされ、担架に寝かせられて運ばれた。

 救出活動は余震が続く中で行われ、何度か中断された。

(読売新聞) - 10月27日18時49分更新
 



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