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作曲家、湯山昭誕生(1932〜)
2004年09月09日(木) sun-or-crowd.gif
  子供のためのピアノ曲や合唱曲に心血を注ぐ

 「お菓子の世界」や「こどもの宇宙」など、子供のための多数のピアノ曲で知られる作曲家、湯山昭。東京芸術大学作曲科に在学中から、日本音楽コンクールで入賞を果たして楽壇にデビュー。「ピアノソナタ」や、1970年に芸術祭大賞を受けた合唱曲「コタンの歌」、そして「あめふり くまのこ」「おはなし ゆびさん」など、器楽曲から童謡まで幅広いタイプの曲を生み出し、子供から大人まで親しまれています。

 子供好きで知られる彼は、「ピアノの楽しさを分かりやすく伝え、子供たちにピアノと仲良くなってほしい」という思いから、88年に「こどもの宇宙」を刊行。これは全3巻からなる、日本初のピアノ・メソッドで、完成まで10年という歳月を要しました。また90年には全4枚からなるCD集『湯山昭・子供の歌全集』を発売するなど、子供たちを喜ばせる一方で、96年には歌曲集「さくら伝説」を発表し、その深みのある楽曲で大人をもうならせます。自由奔放なリズムに、軽やかでカラフルなメロディで、音楽の楽しさを改めて気付かせてくれる、そんな得がたい作曲家と言えるでしょう。
 



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