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バイオリニストの諏訪内晶子がチャイコフスキーコンクールで優勝(1990)
2004年07月05日(月) sun-or-crowd.gif
  一夜にして人気バイオリニストとなった、18歳の美少女

 1990年、第9回チャイコフスキー国際コンクールのバイオリン部門で優勝した、諏訪内晶子。この世界的な大コンクールで日本人が優勝は初めて、しかも18歳の最年少優勝という快挙は音楽の枠を越えた大ニュースとして報道されました。

 実はモスクワ入りしてから風邪をひいてしまい、38度の熱に悩まされていたという彼女。現地で毎日15時間に以上も練習していたそうですから、疲れが出たのかもしれません。解熱剤を何度も飲んで、熱をおさえながらの予選出場でした。しかし演奏は素晴らしい出来で、その美少女ぶりとともに会場の人気を独占。決勝では体調も無事回復し、自分でも「実力を充分に発揮できた。」といえる名演奏に、繰り返しカーテンコールがかかりました。「審査結果発表の瞬間は信じられないほどうれしかった。」と喜びを語っています。

 この優勝で一躍、諏訪内晶子の名は日本中に知れわたりました。コンサートの予定はひきもきらず、数年先まで決まりかかっていたほど。が、91年には演奏活動をいったん打ち切ってしまいます。「まだまだ私には学ぶべきことが沢山ある!」と、ニューヨーク留学を決意。ジュリアード音楽学院で約4年間バイオリンのさらなる研鑚をつみ、コロンビア大学でも政治学など音楽以外の勉強にもとりくんだのでした。

 あの華々しい優勝から、早くも10年。95年から演奏活動を再開した彼女は、99年からパりに拠点を移し、ヨーロッパを中心に着実な活動をつづけています。2000年9月には世界一のオーケストラのひとつであるベルリン・フィルとの共演もひかえ、準備を重ねているそうです。日本からはばたいて世界の一流のステージで活躍する、諏訪内晶子の今後にめがはなせません!
 



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