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フィル・コリンズがソロで初来日コンサート(1985)
2004年04月23日(金) sun.gif
  イギリスのロック・シンガー、ヒット曲連発!人気絶頂での来日に日本中が大フィーバー。

 ロック・バンド、ジェネシスのドラマー/ボーカルとして活躍する一方、81年2月に「夜の囁き」でシンガーとしてソロ・デビューしたフィル・コリンズ(1951〜)。彼の黄金時代は84年、映画『カリブの熱い夜』の主題歌「見つめて欲しい」の全米チャート1位獲得で幕を開けました。85年のサード・アルバム『フィル・コリンズIII』とシングル「ワン・モア・ナイト」が英米でチャート1位。エリック・クラプトンのアルバムをプロデュースしたり、世紀のチャリティー・イベント『ライブ・エイド』では、イギリスでジェネシスの一員として出演した後、コンコルドに乗って大西洋を横断し、その日のうちに再結成したレッド・ツェッペリンのステージでドラムをたたくという離れ業も演じたのです。翌86年のグラミー賞では、ベスト男性ポップ・ボーカルとベスト・プロデューサー、ベスト・アルバムを受賞。その勢いでジェネシスのアルバム『インヴィジブル・タッチ』も大ヒット。まさに飛ぶ鳥をも落とす勢いで、その活躍は質・量ともにすさまじいものでした。

 そんな人気絶頂時の、“世界中で最も多忙な男”と呼ばれたフィル・コリンズのソロ初来日だけに、会場となった東京武道館は、70年代からのジェネシス・ファンはもちろん、プログレなんて言葉も知らない若い女性まで、幅広い年齢層の観客で満員になりました。フィルは基本的に歌うことに専念してエネルギッシュなボーカルを聴かせ、ときにはピアノの弾き語りや、10代のころ子役として活躍した経歴を彷彿とさせる演技を交えるなど、エンターテインメント性たっぷりのステージを展開。もちろん、ドラム・セットに座れば華麗なドラミングを披露し、当時最先端のコンピュータ制御の照明システムによる豪華な光の演出と相まって、見事に聴衆を魅了しました。ちなみに、あのキューピー人形みたいなルックスながら、若い女性ファンからも「カワイイ」「母性本能をくすぐる」とモテモテで、彼の来日フィーバーによって勇気を与えられた中年男性諸氏も多かったということです。
 



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