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バターボール
2004年02月03日(火) crowd.gif
   子供の頃、家の近所に駄菓子屋兼雑貨屋のような店が
 あり、祖母と一緒によく買物にいった。
 店の女性店主は新しく入ってきた品物を告げ、
 そのなかに「北海道のバターボール」があった。
 袋入りでオレンジのつやつやした色の飴玉は、
 甘くて美味しそうという印象を与えた。

 祖母は「ああこれ、珍しいわね」といって買い求め、
 ひとつ私の口へ運んでくれた。
 「バターの味そのものではないけど甘くて優しい。」
 そんな感想だった。

 袋には確か、白と黒の牛の絵が書いてあって、
 子供ながら、「北海道というところにはこんな動物が
 いるんだなあ」と異国情緒的な感じをもった。

 最近は見かけないけれど、祖母と私の思い出は
 こんなグッズで蘇る。
 



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