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アース・ウインド&ファイアーのリーダー、モーリス・ホワイト誕生(1941〜)
2003年12月19日(金) snow.gif
  ディスコ/ソウル・ミュージックの代名詞

 アース・ウインド&ファイアーといえば、日本ではディスコ/ソウル・ミュージックの代名詞となっている、伝説のグループです。「宇宙のファンタジー」「セプテンバー」といった代表曲は、だれもが一度は耳にしたことがあるはずでしょう。このグループのリーダーとして君臨してきたのが、ボーカルとパーカッションを担当するモーリス・ホワイトです。

 ジャズ・ドラマーとしてシカゴで活躍していたモーリスは、強靱なリズムの上に、ジャズ、ロック、ソウル、など、さまざまな音楽の要素をミックスしたグループを作るべく、弟のヴァーディン・ホワイトらと10人という大所帯のアース・ウインド&ファイアーを結成し、70年にデビューします。メンバー全員の生活費を自らの蓄えから負担していたという兄貴肌のモーリスですが、全く売れなかったため、ヴァーディン以外の大幅なメンバー・チェンジを断行。後のグループの看板となるファルセット・シンガーのフィリップ・ベイリーの加入でソフトでブルースポップな表現を身に着け、また73年にファンキーなカッティングが得意なギタリストのアル・マッケイ、74年には名アレンジャーのチャールズ・ステップニーを迎え、グループの陣容は次第に充実し、人気も上昇していきます。そしてついに75年のアルバム『暗黒への挑戦』と、シングル「シャイニング・スター」が、ともに全米1位を獲得。折しも訪れたディスコ・ブームにも乗って、70年代後半の彼らはまさに向かうところ敵なしの快進撃を続け、全員がアフリカの民族衣装に身を包んで演奏しながら踊りまくるド派手なステージでも話題となりました。

 デビューから30年以上が経過した現在も、現役として活躍を続けているアース・ウインド&ファイアー。モーリス・ホワイトは90年代初めごろからパーキンソン氏病を患い、95年以来ツアーには参加していませんが、アルバム制作では変わらぬリーダーシップを発揮しています。「パーキンソン氏病は僕の仕事に何の影響もない。病気の前にできたことで今できないことなんて一つもないんだ」と語る彼こそ、今でもグループの精神的支柱なのです。


宇宙のファンタジー   作曲:Maurice White,Eddie Barrio
 



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