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ロイヤルサリュート
2003年12月10日(水) sun-or-crowd.gif
    ロイヤルサリュート、聞き覚えがある人はいますか?
 ウイスキーの等級の一つです。
 ほら、よく何年物のウイスキーとかいう使い方で、
 高級か高級じゃないかみたいなことをいうでしょ。
 一般にウイスキーってのは樽に寝かせれば寝かせるほど、
 味が良くなると言われてるので、古い年代物の方が概して
 うまいらしいです。

 ロイヤルサリュートってのは21年物のことを指します。
 他のは12年物とか書いてるでしょ、
 でも21年物はロイヤルサリュートって表記されてるの。
 不思議でしょ。

 ロイヤルサリュートのロイヤルは”royal”、
 つまり”王族の”っていう意味。
 サリュートは”salute”、”礼砲”って意味。
 礼砲、聞き覚えのない言葉だとは思うけど、
 まだ世界をつなぐ交通手段が飛行機ではなく船だった頃、
 港に現れる異国の船はその国の人にとってみれば驚異なわけ。
 ひょっとしたらいつ攻撃しかけてくるかわからないでしょ。
 で、「俺らは敵じゃないですぜ〜」っていう感じで港に
 上陸許可を求めるときに、意志疎通の手段として大砲の
 空撃ちをするのが通例だったんだと。
 逆に「入港してもいいぜ〜」って返事として港から大砲を
 空撃ちしたんだが、これが礼砲。


 礼砲の数は、入港してくる船に乗っている人間が、
 その国でどの地位にあたるかによって撃つ数が違う。
 今で言うなら親善大使が何発、外務大臣なら何発って感じ。
 その国のトップである王族クラスが入港してきたときは最大の
 敬意を払い、21発の礼砲を撃ったそうな。
 それが転じ、ウイスキーの21年物を王族の礼砲、
 ロイヤルサリュートっていうの。確かに王族なら、
 21年物でもがつがつ飲めるんだろうなあ。
 



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