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米カリフォルニア州の知事リコールとこれに伴う知事選の投開票が 現地時間の7日行われ、CNNテレビなど米メディアは 同日夜(日本時間8日昼)、グレイ・デービス現知事(60)(民主党) のリコールが成立し、俳優アーノルド・シュワルツェネッガー氏(56) (共和党)の当選が確実になったと報じた。
俳優出身の同州知事が誕生するのはロナルド・レーガン元大統領以来 のこと。また米国で知事リコールが成立するのは82年ぶり史上2度目。
今回の選挙で有権者は、〈1〉デービス知事のリコールに賛成するかどうか 〈2〉もしリコールが成立したら誰を後継知事に選ぶか――の 2種類の投票を行った。
州当局の開票速報(開票率14%)によると、〈1〉では56・1%が デービス知事のリコールを支持し反対は43・9%。また〈2〉では シュワルツェネッガー氏が51・9%に達し、29・8%の クルス・ブスタマンテ副知事(50)(民主党)に大差をつけている。
同州はIT(情報技術)バブル崩壊に伴う経済不振が続き、 巨額の赤字を抱える財政崩壊状態に陥ったことから、昨年11月に再選 されたばかりのデービス知事の人気が急落、リコール投票が住民の発議 によって行われた。
後継知事候補にはブスタマンテ副知事ら計135人が乱立したが、 映画スターとしての絶大な知名度を誇るシュワルツェネッガー氏が、 最終的に他候補を退けた。
シュワルツェネッガー氏はオーストリア生まれの移民。 ボディービルのチャンピオンを経て映画界に進出し、「ターミネーター」 シリーズで大スターになった。夫人はケネディ元大統領のめい。 (読売新聞)【ロサンゼルス=森田清司】 |
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