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インド国歌を作った詩人
2004年05月06日(木) sun.gif
  インド国歌を作った詩人、ラービンドラナート・タゴール誕生(1861〜1941)

 1913年のノーベル文学賞を受賞したインドの詩人・作家・音楽家・社会思想家で、近代インドの文化を代表する、ラービンドラナート・タゴール。インドでは、インド独立に貢献した平和主義者・ガンジーは「偉大な魂」、詩人・タゴールは「師」と呼ばれています。タゴールが作詞・作曲したインド共和国の国歌「ジャナ・ガナ・マナ」は、祖国を愛する心が、ヒマラヤからインド洋までのインドの大地に響き合うという雄大なスケールを持つ歌で、彼の死後、1950年1月24日に国歌として採用されました。

 タゴールは、宗教思想家として名高い父、デーベーントラナートの14人兄弟の末っ子として、カルカッタで生まれました。進歩的な父親のもと、家庭で教育を受け、イギリスのケンブリッジ大学にも留学しました。帰国後、父の領地を管理するようになった彼は、貧しい農民たちの生活を目の当たりにして「ヴィシュヴァ・バーラティ(全人類のための学問の府)」という野外学校を創設。農民の精神的・経済的自立をめざす農村革命運動を推進しました。また世界各国を歴訪、フランスの人道主義の作家ロマン・ローランや、世界政府を提唱した科学者のアインシュタインなどの自由主義知識人と交流し、日本にも3回訪れました。
 



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