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ピンク・フロイド、シングル「アーノルド・レイン」でデビュー(1967)
2004年03月11日(木) sun.gif
   1960年代末から70年代前半にかけて、ロックはブルース系のロック、フォーク・ロック、ハード・ロックなど様々なスタイルに多様化しました。そうした中のひとつとして、プログレッシブ(=先進的な)ロック、略してプログレと呼ばれるロックも生まれました。プログレは、ギターに加えキーボード(シンセサイザー)も多用した音作りを行ない、クラッシックやジャズの要素を多く取り入れて、幻想的でテクニカルな演奏を聴かせました。その代表的なグループの一つが、ピンク・フロイドです。

 ピンク・フロイドは、結成当初はギターのシド・バレットの主導権のもと、ロンドンのアンダーグラウンド・シーンでサイケデリック・サウンドを演奏するグループでしたが、即興演奏に幻想的なライティングを取り入れたライブが評判となり、1967年、シングル「アーノルド・レイン」でデビュー。ところがその後シド・バレットが精神的に破綻し、グループを脱退。ギターの新メンバーのデヴィッド・ギルモアが参加した後、1970年のアルバム『原子心母』によって、コーラスやストリングスなども取り入れた独自のプログレッシブ・ロック・サウンドを確立しました。

 1973年に発表されたアルバム『狂気』は、組曲形式で構成された傑作です。タイプライターや足音などの現実音を大胆に使用しながら、一種のBGMとして鑑賞できるような聞き易さも持っており、プログレッシブ・ロックに興味の無かった人たちをも巻き込んで大ヒット。全米チャートに何と750週(15年間!)もランクされるというロング・セラーとなりました。
 



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