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宇多田ヒカルがファーストアルバム『First Love』を発売(1999)
2004年03月10日(水) sun.gif
  約6世帯に1枚という割合で売れた、驚異のメガ・ヒット

 98年12月9日、シングル「Automatic」で彗星のようにデビューした宇多田ヒカル。音楽プロデューサーを父に、70年代に「夢は夜ひらく」などのヒット曲で知られた歌手・藤圭子を母に持つ彼女は、83年1月にニューヨークに生まれ、本場の音楽に親しみながら育ちました。小学校のころの彼女の楽しみは、日本のマンガ雑誌だったそうで、英語中心の生活の中、「日本語も使えないと」という両親の勧めで、「うる星やつら」や「ドラゴンボール」「シティハンター」といった少年マンガで日本語を覚えていったそうです。

 さて、「Automatic」でデビューしてからは、99年2月のセカンド・シングル「Movin'on without you」もオリコン・チャート初登場1位と、宇多田ヒカルの人気はもはや社会現象と言えるまでになっていました。そして99年の3月10日に発売されたファーストアルバム『First Love』は、予約だけで売り切れ店が続出。もちろん初登場チャート1位、2ヶ月後にはオリコンの歴代アルバム・チャートの1位を獲得。最終的な売り上げは800万枚に達したと言われ、いくら100万枚を超えるメガ・ヒットが珍しくない昨今とはいえ、デビュー盤が日本の約6世帯に1枚という割合で売れたという記録はまさに空前絶後です。なお、当然その売り上げは翌年の納税額に表れるわけで、2000年5月の長者番付で見事に歌手部門の1位にも輝きました。現役高校生として、これも前代未聞の記録でしょう。
 



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